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コスカメコに必要な4つの能力

カメコ道は逆境にありと見つけたり。



……って、何ぞそれw
まぁ聞いてくださいよ。

たとえば高名なプロカメラマンなら、モデルさんにも適切な撮影環境にも事欠かないじゃないですか。
でもわしらカメコの場合、そうした点は全く未知の要素というか、どう転ぶかわかったものじゃありません。

レイヤーさんに撮影を断られるかもしれませんし、そもそも頼んで良いかどうかすらわからない場合もあります。
何とかOKをもらえたとしても、撮影環境が光が足りなかったり背景に適さないような場所だったりすることは日常茶飯事。



勿論、そうじゃない場合も多々ありますけど、カメコとしての力量を試されるのはやはりそうした「逆境」にあってのことでしょう。
撮影テクニックも大切ですが、ネガティブな状況をいかに切り抜けるかがカメコ的には重要なんじゃないかなとも思います。

じゃあそうした場合にどういった能力が求められるかというと、自分が思うところでは以下の4つですね。

●KY力
たとえばレイヤーさんたちが身内で喋ってらっしゃるとき。
あるいは、他のカメコさんが専属のように長時間撮影してるとき。
その他にもあると思いますが、そういう、「撮影を頼んで(または話しかけて)良いかどうかイマイチわからんとき」って結構あるじゃないですか。

そういうときって自分も含めて撮影をお願いするのを躊躇しちゃいがちです。
でも冷静に考えると、ほんとに駄目なのかどうかは推測では回答は出てきません。

もしかしたら全然大丈夫なのかもしれないのに思わず足がすくむ・声をかけられない。
そうして逡巡してるうちにいよいよタイミングを逸する。

こんな経験、ありませんか?
自分はたくさんありますw

もうね、そういうときはあえて空気を読まない。
空気読まずに、(駄目で元々の心構えで)試しにお願いしてみる。
そうすれば意外とOKが出たりするものです。
駄目なら駄目ではっきり断っていただいた方が、逡巡する時間のロスが防げるじゃないですか。
そういう、どっちに転んでもポジティブシンキングでいくのが大切なんじゃないかと。

自分の経験だと、列切りされてるレイヤーさんに、「連続で撮影されてお疲れでしょうから、しばらくお休みになった後でお時間あったら撮らせてください」と言ったらご了承いただけたことありますよー。
あとは撮影場所を譲ってもらったりとか。

●フォロー力
かといって常にKYモードだと、ウザがられるのは火を見るより明らかです。
KY力を発動させた場合はきっちりとフォローしていかないと。
特に撮影を断られた場合は(仮にKY力発動した結果でなくても)、断った方も微妙に気まずい場合が多いわけですから、嫌な気分を払拭してあげる必要があります。
またそうした場面でなくても、「ちょっと長い時間撮影しちゃったからレイヤーさん疲れてるかも」といった、(特に自分の行動の結果)レイヤーさんの心理状態がネガティブな方向に行ってしまった場合(やその兆候を感じた場合)は、速やかにフォローできるのが達人カメコ。

たとえば、先の例で撮影を断られたときは、

「そうですか。お忙しいところ(もしくは「お疲れのところ」とか)空気読まずに厚かましいお願いしちゃってすみませんでした。また機会があったら、その時はぜひ撮らせてくださいね」

とかフォローすると、印象がだいぶ違うように思います。
あ、他のカメコさんの撮影邪魔しちゃったときはそのカメコさんにもね。

こういう心配りを怠らないことで、ウザがられる危険を回避するとともに、「次」につなげることが可能になります。
レイヤーさんにも好印象でしょうから、そういう意味でも大切な能力です。

●諦め力
上の2つの能力をどれほど駆使しても、残念ながら駄目なものは駄目です。
そもそもの話、いつも身内のみで撮影なさってるレイヤーさんもいらっしゃいますしね。
人間的に相性が最悪という場合だってありえます。

レイヤーさん関連に限らず、たとえば撮影場所にしても、必ずしも最適な環境で撮れるわけじゃありません。
狭いとか暗いとか、どう頑張っても別の人が画面に映り込んじゃうとか。
そういうの、よくある事じゃないですかコスイベだと。

そうした場合はね、もうすっぱり素直に諦めてしまう。
レイヤーさんの場合は「縁がなかった」ということです。
撮影環境であれば、「レイヤーさんが写ってれば良い」と最低限度まで妥協する(高感度ノイズ出ても良いじゃん、あとでトリミングすれば良いじゃん、みたいな)。

そのうえで別の人、次のチャンスを探すわけです。
その方が精神衛生上もよろしいんじゃないでしょうか。

●真剣力
いちばん大事なのはたぶんこれ。

真剣にお願いする。
真剣にフォローする(「深刻に」じゃないよ)。
真剣に撮影する。

どれも大事です。

やはり最後は、真剣さこそが逆境を乗り越えるのに必要となってきます。
適当にやっても埒があかないから逆境なんだよ!ってことです。
それにだいたい、いくら趣味でカメコをやってるからとはいえ、いや趣味だからこそ真剣にやらないとつまらなくなってしまうでしょう?

まぁ四六時中、真剣力全開というのも疲れちゃいますから、ほどほどにね。
「諦め力」とセットでどうぞ。


……みたいなことを考えました。
どれも自分には備わっていない能力ばかりで、まさに「お前が言うな」状態。
読み返すと上から目線で偉そうなことを言ってて顔から火が出る思いです(^_^;)。
どんなもんでしょうね?>読者各位

他にも「こんな能力が必要じゃね?」とかあったらお教えいただけると幸いです。
| nasuhiko | 13:53 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ウテナを観たくなる動画リンク集



ちょっと前にあるレイヤーさんと喋ってて、「少女革命ウテナ」の話になったんですね。
そしたらその方、「私、ウテナ観てないんですよー」みたいなことをおっしゃいまして。

何とですか!(< 讃岐弁)

もうね、ウテナ観てないなんて、人生における損失ですよお嬢さん!
ぜったい観るべき!(<オタにありがちな、自分の好きなものを無理に奨めるモード)

というわけで、今までウテナ観たことない方もそうでない方も、これを観れば本編が見たくなるに違いないという動画をセレクトしてご紹介するのが今回の記事。

まず、オーソドックスにOP動画から。


自分的には上の動画、何千回観たかわかりまへんがな(<多すぎ(;´Д`))。

で、本題(?)のMAD。
ウテナって神MAD多いんだよ!
最近もそういうの見つけちゃって、思わずウテナ熱が再燃した次第(で、こういう記事を書いているという)。

自分が今いちばん好きなのがこれ↓
演出が神だと思います。


ほぼ差がなくこれも好き↓
ウテナとアンシーの心境と歌詞が上手くマッチしてるって言うか、


自分がポルノの曲好きなのを差し引いても完成度高いと思います↓
歌詞との黒薔薇編キャラの心境とのシンクロ率が高いの!
3:16あたりから本編の台詞がカットインされるのも上手い。


自分が小島麻由美(以下略)。
変にエロいですw↓


キーマニやったことないけど、この曲好きです


最後にお笑い動画でも。
ある意味いちばんすごいのはコレw
特に1:54からは必見ですww(あと3:14からも)


いかがでございましたでしょうか?(って、全部ご覧になった方はいらっしゃるのでしょうか?(^_^;))

本編はキャラクター(もデザイン)も良いし、演出は良いし、話は異常に深いしで、もう必見なんスから!
未見の方はぜひYouTubeやニコニコ動画でDVD-BOX(リマスター版も出たので)をお求めのうえご覧になってみてくださいね。
ではではー。

【追記】
すでに観てるよ!ファンだよ!という方のために評論めいた記事を2つばかり。

少女革命ウテナ論
11年目の少女革命ウテナ
| nasuhiko | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
伊藤計劃『虐殺器官』書評(未読者置き去りバージョン)

伊藤計劃の『虐殺器官』を読了した。
タイトルと表紙の画から見当がつくように、一読して陰惨な物語である。
情報量の多い作品であるためテーマらしきものはいくつもあるように見えるが、私見では本作の最大のテーマは「自由は人は幸福にするのだろうか?」であると考える。

最初にあらすじを記しておこう。
舞台は近未来、おそらく数十年後の米国とその他の国々だ。
主人公は米軍特殊部隊の特殊工作員−−ありていに言えば暗殺を専門とする要員である。
彼が参加した作戦で取り逃した男、ジョン・ポールは様々な国にその後も出没するが、奇妙な事にポールの出現した国では必ず大規模な内乱・虐殺が発生する。
それはなぜか?
そしてジョン・ポールの目的は?
「虐殺を発生させる器官」とは一体何なのか?
主人公たちはついにポールを追い詰めるが、そのとき明らかにある真相は驚くべきものだった−−。

こうしてあらすじをまとめる事に意味がないとは言わないまでも、ストーリーのあらましをいくら解説したところで作品の魅力が伝わるとはあまり思えない。
本作の魅力はそれこそ一字一句舐めるように精読することでこそ立ち現れてくると思う。

まず驚かされるのが、作中に配された莫大なまでの情報量である。
近未来を舞台としたSF作品に往々にして見られる傾向(たとえばコミック版の「攻殻機動隊」)ではあるが、本作のそれは異常な水準に達している。
ほとんど全てのページに何らかの知識の披露がある。
そしてそれは、非常に広範な範囲から収集されたものだ。
特殊部隊の部隊編成や捕虜の扱い方といった軍事知識。
戦争請負企業の形態。
近未来の世界はこうなるであろうといったSF的ガジェットの的確さ。
ゲーム理論に見る利己的行動/利他的行動の優劣。
さらには言語学や文学、生物の進化や脳機能にまで言及がなされる。
著者の知識の該博さには脱帽するほかない。

それらをいちいち抜粋するだけで膨大な分量になるから避けるが、私自身が興味深く読んだ部分は以下の部分だ。
この世界では全ての物が識別され、各所で認識される。
これを作中では「認証」と呼ぶ。
その結果、人間の行動はいつ何を食べ、どこへ誰と出かけたかまで全てが記憶される。
それらの履歴は認証を管理する企業のサーバーに蓄積されており、本人(や本人が許可する者)が希望すれば、一篇の「伝記」として出力することも容易である。
これは明らかに現在のネットサービス、ブログやmixiの進化形と言って良いだろう。
作中の世界が実現すれば、こうしていちいちキーボードで入力せずとも、「今日●●で▲▲さんとご飯を食べた。美味しかった」といったブログが即座にできあがる。
また同様に、認証されるのは人間ばかりではない。
商品の「来歴(メタ・ヒストリー)」、つまりどこで収穫されどこで加工され、どういったルートで店先に並ぶかまでも容易に知ることが可能となる。
それによって、「先進的消費者(アルファ・コンシューマー)」はその商品について議論し、また商品の売り上げを左右するまでになるという。
これもまた現在のサービスに照らせば、価格.comなどクチコミサイトの(ユーザーの知る能力の)拡張版といったところだろうか。

しかしながら、人物にしても商品にしても、認証される情報量は莫大なものであり、その全てを知ることはできない。
人間の時間は有限なのだ。
けっきょく最終的には、人は自分の見たいものしか見ないのである。

ところで、「自分の見たいもの」を決めるのは、当然ながら自らの自由意志による選択である。
自由でなければ選択もできようはずがない。
作中の言葉を借りるならば、「自分にとって最適なものを『選ぶ』能力が『自由』なのだ」(P251)。
だが同時に、「自由とは、選ぶことができるということだ。できることの可能性を捨てて、それを『わたし』の名の元に選択するということ」(P252)である以上、その選択結果は
他でもなく「わたし」が負うよりない。
仮に選択の結果が何らかの罪をもたらした場合も、「神は死んだ、と誰かが言った。〈引用者中略〉罪を犯すのが人間であることは普遍だったが、それを赦すのは神ではなく、死に得る肉体の主人である人間となった」(P133)のである。

とは言え、「完璧な自由」などどこにもない。
低開発国の子どもたちにはそもそも選択肢がないし、アメリカなどの先進国では前述のように至るところで個人認証がおこなわれ、「監視」の対象となっている。
これは一般的には、自由な状態とは言い難い。
勿論こうした「監視」にはテロを未然に防ぐという名目があり、作中の言葉で言うならば「ある自由を犠牲にして、別の自由を得る。ぼくらは自分のプライベートをある程度売り渡すことで、核攻撃されたり、旅客機でビルに突っこまれたり、地下鉄で化学兵器を撒かれたりすることなく生きてゆける」(P95)のである。
こうした監視社会に異を唱え、認証をハッキングする人々もいるにはいるが、彼らにしても「労働はその個人の自由を奪うけれど、見返りにもたらされる給料で、さまざまな商品を買うことができる。〈引用者中略〉ある自由を放棄して、ある自由を得る」(P127)のだから、程度の差こそあれ「完璧な自由」を享受しているわけではないのは同様である。

もっとも、これらの限定された自由もけっきょくは自らの自由意志によって選び取られた結果(監視が嫌ならハッキングすればよいし、労働が嫌なら働かないのも自由である)であり、その結果(ハッキングの結果当局にマークされる、収入が得られず餓死する、といった)を引き受ける必要があろう。
自由な選択とその結果は、常に離れがたくある。

本作のタイトルである「虐殺器官」とは、人間が有する、ある器官のことだ(未読の方の興を削ぐ恐れがあるので詳細は省く)。
良心に関する脳の機能の調整」(P222)をおこない、「虐殺行為がおこなわれ、個体数が減」(P261)るようにする器官である。
それを平常時には機能しておらず、実際に虐殺行為がおこなわれる(広範囲の人々の虐殺器官を有効とする)ためにはある手順を踏む必要がある。
それは個人がおこなえるような容易な事柄であるのだが、実行するか否かは当然ながらその人の「自由」な意志による選択によるものに他ならない。
生じた結果に対する責任を引き受ける必要があることも、他の「自由」な選択の結果と同様だ。

当記事をここまでお読みになった方であれば容易に想像がつくことと思うが、虐殺器官を最初に発動させたのはジョン・ポールである。
だが実は、虐殺器官を発動させる人物が作中にはもう一人登場する。

すでに述べたように、「自由」とは「自分にとって最適なものを『選ぶ』能力」を指す。
つまり、虐殺器官を発動させるということは、それが「自分にとって最適」な結果を生むと予期される場合に限られる。
ジョン・ポールのそれは、実は自分の愛する人々を守るために選択された行為であることが終盤明らかになるのだが、ではもう一人の人物は?
それは読者の皆様が直接お読みになって確かめることをお薦めしたい。

果たして、自由は人は幸福にしたのだろうか?
| nasuhiko | 19:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
崎陽軒の「シウマイ弁当」を食べました
皆さんは崎陽軒の「シウマイ弁当」をご存じでしょうか。
今回は、それを食べた!美味かった!という話。

いやね、先日所用で実家に戻ったんですよ。
実家の方面に出てる電車が発着する上野駅に着いたのが午前11時過ぎ。
寝坊して朝から何も食べてなかったので、お腹が空いてたんですね。
おまけに実家まではここから電車で1時間以上。
とてもそれまで保ちそうにありません。

仕方がないので駅ナカの飲食店を見てまわってたら、駅弁のお店が結構あるのですね、上野駅には。
駅弁!その手があったか!

駅弁なんて普段ほとんど食べませんから、何となくわくわくしてきます。
実家に帰省するだけなのに、どこか旅気分もわいてきたり。

何となく心浮き立ちながら駅弁屋さんをいろいろ見てまわってたら、自分の愛読書である『孤独のグルメ』の1シーンが思い出されたわけです。







(上の作中画像は、「第2倉庫 - 飯と孤独のグルメ、少しのお絵描き 孤独のグルメ の シュウマイを新幹線内で食べましたよ」さんから転載させていただきました。良記事です)

うん、これこれ。

作中では名称変わってますが、崎陽軒のシューマイ弁当に間違いありませんね。
駅弁屋さんでこいつを見つけて迷わずゲットしましたとも。
お値段は¥780。
¥1,000オーバーの駅弁が多い中、お手頃価格も好印象です。

で、るんるん気分で電車に乗り込んだわけです。
ただ普通車両はボックスシートがなくて全部ロングシート(横一列に座るタイプの座席ね)だったんですよ。
駅弁食べるならやっぱりボックスシートじゃないと気分が出ません。
そういうわけで泣く泣く追加料金を払ってグリーン車に移動したのでした。
駅弁食べるために余計な出費を余儀なくされるというのが間抜けというか何というか、ですね(^_^;)。

ともあれ座席についてお茶をひとくち。
その後は持参した文庫本なんか読みながら、お弁当を開けるのを先延ばしにします。
だって、上野駅出て早々に食べ始めたら、ぜんぜん旅気分じゃないでしょう。
『孤独のグルメ』の主人公が(東京駅発の東海道線だったので)新横浜を過ぎるまで我慢したとの同様に、上野駅発の列車なら少なくとも赤羽、できれば大宮を越えるまでは食べるのを控えたいところ。

そうしているうちにいやがうえにも期待感が高まってきて、「そのとき」がやってきたところで、おもむろにお弁当を開封します。



上の写真は崎陽軒の公式Webサイトから。
パッケージをご覧のとおり、正式名称は「シウマイ弁当」って言うんですね。
自分はずっと「シューマイ」だと思ってましたよ。

ここで話はそれるのですが、「シウマイ」という言い方、自分的には池波正太郎のエッセイ(たしか『むかしの味』だったと思う)を思い出させます。
池波がひいきにしていた横浜中華街のお店も、「シューマイ」ではなく「シウマイ」という呼び名だったとか。
横浜方面ではこういう呼び方が普通のなのでしょうかね。

肝心のお弁当は、以外に小ぶりな大きさ。
今様のプラスティックではなく経木の弁当箱なのが何とも良い雰囲気です。

シウマイ弁当という名称とは裏腹、ご覧のようにシウマイ以外のおかずもいろいろ入ってましたね。
鶏の唐揚げ、卵焼き、それからマグロの照り焼きも入ってて、バラエティ豊かです。
自分的にちょっと謎だったのが、右上の部分に割りとたくさん入ってる筍の煮物。
最初見たときは、何これ?って思いました。

こういう、ちまちま色んなおかずが入ってるお弁当って良いですよね。
おなじみのコンビニ弁当やテイクアウトのお弁当(オリジン弁当とか)だと単一のおかずメインで攻めてきますが、がっつり食べたいときはそういうのも良いですけど、しみじみと食べたいときはやはりこうしたちまちま多種おかず系のお弁当が適してますな。

基本的にはおかずはどれも普通というか、びっくりするほど美味しいわけではありません。
でも不味いものがないのですね。
なので、どれを食べようか目移りする楽しさ、迷い箸の楽しさがあります。
次は唐揚げを食べて、付け合せの生姜で口直しをしてから卵焼きを食べよう、みたいな計画を立てながら食べるのも楽しい。
気分はもう、「夜汽車の男」ですねw(ご存知でない方は下記動画をご覧ください)


いま、「おかずはどれも普通」と申しましたが、さすがにシウマイの味は一等他を抜いておりましたな。
文句なく美味しいです。
ただシウマイ弁当という名前なのに、小ぶりのシウマイが5個しか入ってなくて、食べるタイミングがなかなか難しい。
いちばん美味しいおかずなんだから、ベストのタイミングで口にしたいじゃないですか。
シウマイがもっとたくさん入っていれば、と思わないでもないですが、かと言ってシウマイオンリーになってしまうと今度は飽きてしまうのでしょうね。
たぶん、5個という数が「もうちょっと食べたい」と思わせる絶好の数量なのではないかと。

あと最強の脇役は「あんず」ですね。
最後までとっておいて、口直しにするのですよ。
何だかんだ言っても脂っぽくなった口中に、甘酸っぱい味わいがたまりません。
そこでお茶をひとくち。
うーん、満足。

【追記】
この記事書くのにネットで調べたら、

崎陽軒シウマイ御弁当愛好会

なんてあるのですね。
びっくりだよ。
シウマイ弁当がいかに愛されてるかの証左なのかもしれません。
あと、

居酒屋礼賛: これぞ黄金の出張弁当! … 崎陽軒「シウマイ弁当」

も必読。
昼間で、しかもこれから実家に帰るところだったので自分は飲み物お茶にしたのですが、ビールとも絶対あいますよシウマイ弁当。
今度機会があったら試してみたいところです。

| nasuhiko | 01:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
CMが好きなんです
最近の不景気で企業も広告宣伝費を削ってるとかでマスコミ業界はいろいろ大変らしいですが、自分的には広告ってけっこう好きなんですよ。
特にテレビのコマーシャルが好き。
15秒とか30秒とかの短時間にいかに製品とかをアピールするかが勝負だから、非常に完成度の高い物が少なくないと思うのですね。
制作予算も、下手をすると(特に最近の民放の低予算の)番組そのものよりお金かかってるんじゃないかと思えるほど。

テレビCMで季節を知ることが少なくありません。
いまくらいの時期であれば化粧品のCMとか、いかにも「春物」って感じの作りになってて、ああもうじき春ですね、と気がついたりするのです。
あとは冬(放送は晩秋からですが)のシチューのCMもそういう喚起力が高いですよね。

そういうわけでCM好きな自分なのですが、こんな記事を見つけましたよ。

ウイスキーのCMってお洒落で良いよね 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww

確かにその通り。
お酒に限らずオトナ向け(Hな意味じゃないですよ)の製品のCMって格好良いのが多い気がします。
クルマとかもそうですよね。
ただオトナ向けと言ってもタバコのCMは個人的には好きなのほとんどありません。

お酒のCMならぜんぶ良いのかというとそういうわけでもなく、ビールとか酎ハイとかは駄目なのが少なくないですね。
時にコドモ向けっていうか、勢いだけのCMが散見されます。

ここで言うオトナ向けというのは、落ち着きとか余裕とか、そういう感じのこと。
確かに同じお酒でも、ビールとかになるとそういった状況ばかりが似合うわけじゃないですものね。
でも上の記事のタイトルの通り、ウィスキーの場合は基本的にテンション高くして飲むお酒のイメージじゃないですから、製品のイメージにあった、落ち着きのあるセンスの良いCMが多いのかもしれません。

というわけで上の記事から特に自分が気に入ったものをいくつか紹介してみます。




もうね、このCM、自分的には超好きなんですよ!
記事で見つけて、あっ!って思わずリンク先に飛んだくらい。
表層的に「買え買え」っていう感じのCMとは訳が違う。
まるでO・ヘンリーの短編を読んだかのよう。
しみじみと余韻が残ります。

余計なことを言いますが、このCMの主人公がオレオレ詐欺に遭ったらどんな反応をするかが気になりますw
……このCMが流れてた頃には、そういう卑劣な犯罪もなかったのですね。

上のCMは海外企業のスコッチのCMのせいか、CM自体もちょっと外国的なセンスですよね。
対して国産では、
サントリーのオールドのCMがコンスタントに良い出来です。
かつては有名作家を複数輩出したサントリー宣伝部伝統でしょうかね。

特に今やってるお父さん&娘のCMが好きで好きで。







もうたまりません(>_<)。
ジョニーウォーカーがO・ヘンリーならこちらはさしずめ日本作家の上出来の短編を思わせる出来映えです。
父娘がともに不器用で、それでもお互いを慈しみあってる姿が心の深いところにグッときますね。

あと娘役の
伊藤歩の可愛いこと可愛いこと。
岩井俊二の「
スワロウテイル」からのファンなのです自分w

でも今でこそこういう家族愛賛歌みたいなCMになってますが、10年くらい前はもうちょっと違った主題だったのですよこの製品のCM。



いま見ると、島耕作みたいな感じをちょっと受けたりw
まぁこれはこれで良いですけど、今の時代の空気はこういう不倫とかで家庭を顧みないような男性よりも、上のお父さんみたいに不器用ながらも家族を大事にする男性の方が格好良いという感じがしますな。
やっぱりCMは時代の空気を読んでますね。

皆さんもお奨めのCMとかあったらお教えくださいませ。
| nasuhiko | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
eSATA拡張カード&外付けHDDケースを買ったぞ

昨年末にカメラを買い換えたのを機に、イベントとかでRAWで撮るようになったんですよ。
それまではJPEGオンリー(<カメラの性能的に、RAWだと連続撮影枚数が少なかったので)だったんですが、いまやRAWが基本という感じ。

そしたらもー、笑っちゃうくらいデータ量が多くなっちゃったんですね。
1回のイベントで、多いときは16GBのCFカードが1枚では足りなくなっちゃうくらい。
まぁその時々で撮る枚数も違いますから一概には言えませんが、新カメラ購入後3ヶ月で画像ファイルが約150GBくらい増えてしまいまして。

これはやばい。

何がやばいってハードディスクの容量が。
自分の使ってるパソコンはGateway GT5218jというのなんですが、こいつのHDD、500GBしかないんですよ。
データ用にパーテーション切ったドライブ、何だかんだで空き領域が100GBちょっとしか残ってません。
これでは近い将来にHDDの容量不足に陥ることは明らかじゃないですか。

そう思ってお正月休みにSeagateの1.5テラバイトのHDDを¥13,000くらいで買ってきたわけなのです。
パソコン本体にHDD増設用のシャドウベイが1基ぶん空きがあったのでそこに入れて、さぁこれでデータがどんどん増えても大丈夫だぞ!と鼻息を荒くしていたら。

Seagateのハードディスクに致命的な不具合が発覚しやがったの(>_<)。

心配になって、CrystalDiskInfoというフリーソフトをダウンロードして検査してみたら、この有様。




いつ不具合が発生するかわからんようなHDDに大事な(?)データを任せるわけにはまいりませんがな。
こりゃどげんせんといかん。

そういうわけであたしゃ色々考えたのよ。
思いついたデータバックアップの方策は、

1.増えたデータはDVD-Rに焼いて待避。
2.ブルーレイを焼けるドライブを買って増えたデータをBD-Rに待避。
3.余ってる5インチベイにHDDを増設する。
4.外付けのHDDを増設する。
5.いっそのことHDDを沢山積めるケースに買い換える。

現実的な話、1は論外。
だってDVD-Rだと1枚に5GB未満しか記録できませんから、1回のイベントだけで何枚になることか。
管理しきれません(>_<)。

2の場合、BD-Rなら2層で50GB記録できるらしいですから、1回のイベントを1枚のメディアに入れることは可能っぽいです。
が、それも将来的にもっと多画素のデジカメ買ったりしたら怪しくなってきますし、個人的に光学メディアっていまいち嫌なんですよね。
目的の画像を探すのにいちいち探すのも面倒ですし、何より変質して読めなくなったり、間違って破損する危険があるのが嫌すぎます。

そういうわけでHDDの増設をすることに決めたわけですが、3だとそれでも1基増やすのが上限。
リムーバブルケース(HDDをカートリッジのように手軽に交換できるグッズ)を使う手もありますが、光学メディアの嫌な点が(だいぶ緩和されますが)引き継がれてしまうのが難点。

ならいっそのこと、5にしちゃうか!
将来CPUやらマザーボード変えるときもケースそのまま使えるし!
……とも思ったのですが、これまた拡張カードの増設スペース(PCI-Express x1が1枚分)を考えると、SATA端子(HDDをつなぐ端子ね)も2つしか増えないので、増設できるのはケースにかかわらず2基まで。
どこまでHDDが必要になるかわかりませんが、余裕があった方が良いですよね。

で、4の外付けHDDを調べたら、eSATAというインタフェースを使えば内蔵の場合と同じ速度でHDDにアクセスできるらしいじゃないですか。
これなら外付けのデメリットである「遅さ」から解放されます(USB接続だと遅いからね)。
またeSATAにはポートマルチプライヤという機能があって、これを使えば1台の外付けHDD(のケース)に複数のHDDを入れて同時運用できるらしいじゃないですか。
HDDが5基とか入るケースも普通にあるし。
大量のHDDをPC本体(ケースの中)に入れると廃熱やら電源やらの問題も出てきますが、外付けならそういった問題がクリアできるのも素敵です。

というわけで4の「(eSATA接続の)外付けHDDを増設する」で決まりー!
ここまでが前ふり(長いよ!)

ここまで決まればあとは実行するだけです。
さっそく今日、秋葉原に行って必要なパーツ類を購入してまいった次第。
購入したものは以下の通り。

BUFFALO  IFC-PCIE2ES TWOTOP本店で¥4,780



Logitec  LHR-DS02SAU2SV TSUKUMO eX.で¥4,980(HDDと一緒に買ったら¥1,000値引きしてくれたの)



WESTERN DIGITAL WD10EADS (TSUKUMO eX.で¥7,480)



全部で¥17,240でございました。
安っ!

いちおう各パーツの選択に関して申し上げると、eSATA増設ボードは、ポートマルチプライヤ機能が必須。
そのうえでeSATA端子が2つあるものというのが選択基準でした。
玄人志向のSATA2RE2-PCIeはRAID機能もあるのが魅力的でしたが、大手メーカー製の方がマニュアルとかちゃんとしてると思ってこっちをセレクト。
とは言えPCに組み込むのすげー簡単だったので、別に玄人志向のでも良かったような気が……。
まぁ多分RAID使わないから(゚ε゚)キニシナイ!!

いちばん悩んだのがケースで、せっかくポートマルチプライヤあるんだしHDD増えるの見越してるんだから、HDDが沢山入るケースの方が良いかなー、と思ってたんですよ。
たとえばCENTURYのドライブドアSATAボックス5BAYなんて、その名の通り5基もHDD入りますからね。

あんまり売ってるお店がないということでしたが、ソフマップ本館で見つけて、買うべきか買わざるべきか悩むこと30分(優柔不断)。
だって値段、¥25,000くらいするんだよコレ。

coneco.netで評判の良い4段ケース、DECAのDMPR-4SAESもT-ZONEで¥20,000くらい。

1段増えると¥5,000アップするのでしょうか(^_^;)?

それでもけっきょく1基しか入らないものを選んだのは、いまのペースだとデータの増える速度がだいたい1ヶ月に50GBくらいだから。
1テラバイトあれば少なくとも1年はストレージに困らないと思います。
データがいっぱいになる頃には近々発売されるらしい2TBのHDDもお安くなってるでしょう(¥15,000以下だと良いなー)からそっちにデータごと入れ替えても良いですし、そもそも新しいマシンを自作してるかもしれません。
そのどちらでもない場合には上記のHDDいっぱい入るケースを購入するとして、とりあえず様子見的に安価なHDD1基タイプを購入したというわけです。

このテのHDD1基のみのHDDケースって各社から出てるわけなんですが、ロジテックのにしたのは単純にデザインと大手メーカー製の信頼感ですね。
あと、戸田覚センセイが激賞してたのも理由のひとつw
戸田氏はメーカー擁護のためにときどき変なことも言うのですが(大人の事情って奴?)、自分的には好きなライターなのですよ。
まぁそれほど高い製品でもありませんので、フィーリングですね最終的には。

HDDの選定で重視したのは何と言っても信頼性!
この場合Seagate製を選ばないのは当然として、残る有名メーカーはWESTERN DIGITALと日立GST。
どっちも1.5TBモデルをラインナップしてないので、画像データ貯め込み用途では自動的に1TBのものになります。
日立の方がカタログスペック的には上なんですが、ネット上の評判ではWDの方が良さ気。
そういうわけで定評あるWD Caviar Greenの1TBモデルを選んだわけなのであります。

現在、内蔵のセカンドHDDをWD10EDSにして、Seagateのは外付けケースに入れ替えて使ってます。
メインデータWDで、Seagateのはバックアップって感じ。
バックアップ用HDDの方が信頼性低いというのも変な感じですが、せっかく買ったのを廃棄するのも忍びないので……。
っていうかもう1台、1TBのHDD買おうかしらん?
同メーカーだと今回のような不具合がありうるので、今度は日立GSTのやつを。

で、結論なんですが、外付けHDDケース良いよ!
ついでにeSATAも良い!

価格調査サイト(価格.comやconeco.net)を見ると、普通に1TBのHDDが最初から内蔵されてる外付けHDDの場合、USB接続オンリーのタイプだと¥10,000ちょっと、eSATA接続もできるやつだと¥15,000以上というのがいちばん安い物みたい。
ところが上記のケース&HDDの組み合わせの場合、約¥12,500です。
内蔵eSATAタイプよりもお安いし、USB接続のと比べてもその差はわずか。
HDDがいっぱいになったら中のHDDを交換するだけで良いから(たとえUSB接続しか使わなくても)中長期的には費用もお得です。
HDDを入れたり出したりするのもすごい簡単。
初心者でもぜったいできますね(詳しくは上記の戸田氏の記事をご参照ください)。

あとはeSATA速すぎワロタ。
いわゆる外付け(この場合はUSB接続)のもっさり感が皆無で、普通にPC内部のHDD使ってる感覚です。
eSATA端子が最初からついてるパソコンをお使いの方はもちろん、ない場合も増設してお使いになるのを強くお奨めします。
ノートパソコンでもeSATA端子を増設できるPCカードがあるみたいですし(<左にリンクした物の他にも各社から出てるみたいッス)。

って言うか、メーカー製PC使ってる人の場合、HDD容量の不足ってけっこう深刻な問題だと思うんですよ(最近のデジカメ、データ量多いし)。
それらを解決する方策としてかなりお奨めです。
| nasuhiko | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ユニクロタイツで室伏気分
このところ寒暖の差が激しいですなー。
暖かい日は春みたいだけど、寒いときはマジで凍死する5秒前状態。
ともあれ基本的には一年で一番寒い時期と言って差し支えないのでは。

そんな時期にもかかわらず、ここんところ自分の行くコスプレイベントは晴海ターミナルホールでのものばかり。
いや、自分的に良さそうなイベント選ぶと自動的にそうなっちゃうのですよ……。
晴海といえばご存知のとおり、会場の大半、特に撮影に適した場所のほとんどが屋外という環境なわけで。
当然、気候がもろに身体に降りかかってきます。
しかも海のそばなので、場合によっては海風がびゅーびゅー吹くの。
寒いったらありゃしないですよ正味の話。

というわけで、前に別のブログで言ってたユニクロのヒートテックタイツを買ってました。



「何か、室伏になったみたいだ俺……」。

↑履いてみた最初の感想がこれ。
何ぞそれw

何て言うかですね、すごいぱっつんぱっつんなのですよこの製品。
身体にぴっちりフィットする感覚っていうか。
それが何だか、室伏やイチローといった一流アスリートに自分がなったような気分になるのですね。
たぶん、そういったスポーツ選手が競技の際に(もっとちゃんとした)防寒アンダーウェアをつける広告か何かを見て、それを連想したんだと思うんですけど。
まぁ体型は室伏というより(自主規制)。

そんな感じでぴったりフィットしてるせいか、上からパンツ(<下着じゃないよ)を履いてもモコモコする感覚は皆無。
伸縮する素材なので動きが妨げられることもありません。
そして何より暖かいの!
つけてないときとは明らかに違う。
クソ寒い晴海イベントも快適に過ごせましたよ。

ところが。
お試しってことで1本しか買ってなかったのですが、これはすごい!と思って近所のユニクロに行ったら、店内はすでに春物ばかりで、肝心のヒートテックタイツは影も形もないの!(そう言えばフリースの類も全滅)
大ショック。
これでは今シーズンの晴海イベントはどうやって行けば良いの(>_<)。

仕方がないので、1本しかないタイツを大事に履こうと思います。
もう屋外イベントのときしか履かない覚悟でw

教訓:欲しいものはさっさと買わないと手に入らなくなる(あとヒット商品なんだからユニクロはもっと商品を用意しておいてくれ)。
| nasuhiko | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
いま太宰がアツい!
何てこった!
古屋兎丸が『人間失格』をコミック化するなんて!

 

たまたま入ったコンビニで上の表紙を見かけて腰を抜かしかけましたよワタシは。
まさか古屋×太宰(<やおいではないです)の組み合わせが顕現するとは!
誰もが考えそうで考えてなさそうで、それでいて深層心理の奥底では願っていた夢のコラボです。

しかも掲載誌は「コミックバンチ」っていうのが意外というか何というか。
だってこの雑誌、「北斗の拳」や「シティハンター」のスピンアウト作品ばっかり載ってる、いわば「往年の週刊ジャンプ」。
そこで「人間失格」とは……。
作画者の選考も含めて、並々ならぬ野心に満ちているように思います。

思わず立ち読みしてみると、原作そのままの大正〜昭和初期ではなく、現代を舞台にしているようで、ある意味古屋オリジナル。
主人公は外見的には「デスノート」の夜神月のような端整な風貌なのですが、原作通り道化を演じる卑屈なキャラ(立ち読みだったのでうろ覚え)。
原作から考えればどう考えても今後の展開は明るくなりようがないのですが、今後を期待せずにはいられません。
でも掲載誌的に、コミックス化するのを待ちますねw


それはそうと、この一件も含めて、このところ太宰がキテると思うんだ!
最近読んだ『“文学少女”と死にたがりの道化』(<「このライトノベルがすごい!2009」で1位になってたので半ば興味本位で)でも重要なモチーフとして使われてたし、元旦の朝日新聞にも一面まるまる使って太宰と松本清張(生まれ年が同じなんだって)の生涯を対比した広告を出版社が出してたし。


この「太宰ブーム」の端緒となったのは間違いなく小畑健が表紙を書いた集英社文庫版の『人間失格』のスマッシュヒットがあると思うんだよね。
実際、上で挙げた古屋版『人間失格』もキャラ造形とか明らかに小畑健の影響あるし。

ただこれだけ広範に太宰が扱われるっていうのには、もはやそれだけでない、もっと大きな「時代の要請」(大げさ)のようなものがあるような気もします。
以前の太宰ブームのときから時代が一周して、また人々が太宰的なものを求めはじめた、みたいな。
あえて通俗的な物言いをするならば、現代に生きる人々の病的な自意識過剰さが太宰のそれとシンクロしていると言って良いでしょうか。

いまが太宰ブームの頂点なのか、それとも今後さらに大きくなっていくのか、ちょっと興味があります。
| nasuhiko | 20:30 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
レンズ2本で臨むコスイベ撮影の話
またしても「COSMODE」今月号のコス撮影特集からのネタなんですけど。

特集の中に「コスイベでのお奨めレンズ」みたいな記事がありまして、「ボケを生かして撮るレンズ」として単焦点の50mm、「背景を広く取り込むのに向いたレンズ」として単焦点24mmとTAMRONの広角系ズームが挙げられてたのですね(作例はAPS-C機でしたので、フルサイズとは画角が異なることに注意)。
いわゆる標準ズームは影も形もなし。
これには茄子彦もムムッと唸らざるをえませんでしたな。
あ、もちろん良い意味でですよ。

たしかに標準ズームは便利ですけど、明確な意図がある場合は微妙に中途半端になりがちとも言えるわけで。
そのあたり、標準ズーム(TAMRON 28-75mm F2.8ね)をメインに使ってる自分の写真がどれをとっても代わり映えがしないというか、イマイチ意図のはっきりしない写真が多いことからも明らかです。
このあたり、安易にリングを回すだけで焦点距離を変えてしまえるズームレンズの弊害とも言えるかもしれません(<自分の下手さ加減を機材のせいにするなよ)。
今となっては昔話ですが、「ズームレンズを使うとレンズの焦点距離の感覚がつかめない。写真が上手くなりたければ単焦点を使え」と言われていたこともあったそう。
自分的には耳の痛い話です。

そういうわけで、撮影者の意図がはっきりわかる印象的な写真を撮ろうと思ったら、標準ズームに頼りすぎるのも考え物なわけで。
実際問題、標準ズーム1本だけ使うよりも上で挙げたようなレンズを2本使った方がバリエーションに富んだ、かつ撮影者の意図のはっきりした写真が撮れるように思います(レンズ自体の性能も単焦点の方が上だしね)。

これまた昔話ですが、フィルムカメラの時代に単焦点でシステムを組む場合、ポートレートなら「35mm・50mm・85mm」の3本(場合によってはこれに200mm程度を加える)のが基本だったそう(ポートレートに特化しないなら「28mm・50mm・135mm」だったらしいです)。
これら3本のうち汎用性が高いのが50mmで、事実コスイベなどでもお使いの方をよく見かけます(フルサイズなら50mmそのまんまですが、APS-C機ではSIGMA 30mm F1.4やその他の28〜35mm近辺の単焦点レンズ)。
確かに1本で済ませるなら使いやすいレンズですが、汎用性が高いということは中庸だとも言えるわけで。
もしも1本でなく2本持てるなら、35mmと85mmの2本を持った方がいろいろと変化に富んだ写真が撮影できるのではないかと。

具体的にお奨めを挙げてみます。
フルサイズをお使いの方は茄子彦なんぞの知ったかぶり意見よりもご自身の方が詳しいと思いますので、APS-C機用ね。

■広角系レンズ
上で述べたように、「背景を広く写しこむ」ためのレンズですね。
集合写真や、後ろに下がれない状況で全身を撮りたいといった際にも役立ちます。
引き気味に撮って背景を生かす他に、あえて寄って撮りダイナミックな写真にするといったテクもあります。
特に後者の場合、カメラポジションによって写りが大きく変わるので注意が必要です。
一例としては下からあおるようにして撮ると足長小顔に写ります。
余談ですけど、自分はどうにも広角レンズの使い方が下手で、標準ズームの広角側でさえ上手く撮ることができません。
修行のためにいっちょ自分もこのテのレンズ買ってみるか。

SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO ¥45,000くらい




Canonユーザーの方は同社の20mm F1.8の方が画角的に良いかもしれませんが、評判はこちらの24mmが上。
絞り開放で寄って撮れば、それなりに背景もぼかせるので表現の幅が広がります。
何より単焦点ですので、上で述べたような「レンズの焦点距離の感覚」を掴むのにも良いかと。

TAMRON SP AF 10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF] (Model B001)
 ¥50,000くらい


ボケよりもズームの利便性を取るならこちら。
望遠系に比べてぼける量が絶対的に少ない広角系レンズの場合、ボケそのものをあきらめて隅々までシャープにという選択肢もありだと思います。
今まで言ってることと矛盾するのですが、特に広角系の場合、ズームが便利だと思うのですよ。
広角レンズで広い範囲を写そうとすると、画面内に意図しないものが写り込むことが結構あります。
そのいった場合、単焦点だと撮影ポジションの変更を余儀なくされますが、ズームならワンタッチで写る範囲を調整可能なわけです。
焦点距離的にも10mmからですから、とんでもなく広い範囲を写せるのもポイント高し。
CanonのEF-S10-22mm F3.5-4.5 USM(¥75,000くらい)やPENTAX DA 12-24mm F4 ED AL(IF)(¥72,000くらい)も良いみたいですが、価格1.5倍となるとイマイチ勧めづらい。

・各カメラメーカーの24mm F2.8など
上で挙げたレンズはどっちも5万円くらいとあまりお財布に優しくありません。
レンズの明るさ(ボケの量)もズームの利便性もあきらめるなら、カメラメーカー純正の24mm F2.8とかを買うテがあります。
この場合、価格はだいたい4万円ほど……ってあんまり変わりませんね(^_^;)。

・標準ズームの広角側を使う
というわけでいちばんお安く済むのがこれ。
カメラを買うときにレンズキットとしてついてきたかもしれない標準ズームを広角専用と割り切って使うというもの。
各社ともたいてい広角端は18mmくらいですから、じゅうぶんに広い範囲を写し込めます。
カメラ単体で購入なさってレンズキットのレンズをお持ちでない方は、SIGMA 18-50mm F3.5-5.6 DCが¥15,000くらいで買えますので、そちらをお求めください。


■望遠系レンズ
正しくは「中望遠」ですね。
フルサイズ換算で85mm〜135mmくらいの焦点距離のレンズをこう呼びます。
この種のレンズは一人の人間を自然に撮るのに適しています。
構図的にはバストアップあたりが得意で、よほど離れないと全身を写し込むのは難しいかも。
まぁ膝上〜顔のアップをきれいに撮りたいときに使うレンズでしょう。
背景をバッチリ描写するには写る範囲も狭いうえ、ボケの量が大きいからバックが何が何だかわからなくなってしまいます。
使用上の注意点は、とにかく良くぼけるのでピンぼけに注意すること。
ピントを合わせる位置は顔とかいうおおざっぱな部分ではなく、目に合わせます。
顔に角度がついている場合は手前の目です。
それ以外の場所(たとえば鼻とか髪とか)にピントが合ってると、ピンぼけに見えてしまいます。
可能であればAFのフレームを手前の目に合わせて、ピントが合った音がしたらすかさずシャッターを切るくらいの注意が必要となります。
その場合でも微妙にピントがずれてる場合があるので、可能であれば何枚か撮っておいた方が無難かも。

CANON EF50mm F1.8 II ¥10,000未満
Canonの良心とも言えるレンズ。
圧倒的な低価格と軽さはもはや常識外です。
Canonユーザーなら1本持っていて損はありません。

Nikon Ai AF Nikkor 50mm F1.8D  ¥18,000くらい
Canonのを見た後だと高く感じますが、本来はこの辺が適正価格なのでしょう。
高級バージョンにAF-S NIKKOR 50mm F/1.4Gというのもありますが、価格は約3倍なのでこっちでじゅうぶんとも思います。

SONY 50mm F1.4 SAL50F14 ¥38,000くらい
PENTAX FA50mm F1.4  ¥36,000くらい
2社をまとめて紹介。
どっちもF1.4だけに高価です。
かつては両社(SONYはMINOLTAね)とも50mm F1.7というレンズを出していたのですが、現状ではどちらも廃盤なのが残念。
しかしながら中古ではどっちも1万円かそこらのバーゲンプライスで販売されてますので、ご興味がおありの方は中古店で探してみては。

ーーというわけで例によって長々とろくでもない(伝聞)知識を披露してまいりましたが、実はここからが本題(えー!?)。
……いや、やっぱり余談と言うことにしておいてください(弱気)。

たとえばレイヤーさんがご友人と撮影をなさるときやロケ・撮影会など時間のあるときなんかは2本のレンズを1台のカメラにとっかえひっかえしていろいろ撮影することが可能ですが、イベントでカメコさんが(しかも行列になってるような状況で)そうしたことをするのは不可能に近いわけです。
おいおい、後ろに並んでる奴がいるのに悠長にレンズ交換なんかしてるんじゃねーよ!みたいなプレッシャーを受けること必至。
なので多くの場合、レンズ交換せずに済むように標準ズームや汎用性の高い50mmレンズが用いられることが多いわけですが、ここまで2本システムをお奨めしておきながら「実用的にはやっぱり難しい」というのも切ない話です。

そうした状況に対処すべく考えたのが、「そもそもカメラも2台持っていけばいいんじゃね?」というソリューション。
カメラ自体を広角用と望遠用に分けてしまうのですね。
で、状況に応じてカメラを取っ替え引っ替えして撮る、と。
またしても昔話をすれば、単焦点レンズ全盛期にはこうしたやり方は一般的だったわけですし、現在でもスポーツフォトなどレンズ交換の時間的余裕のない分野では用いられている手法です。

単純計算カメラの重量が2倍になるのですから持ち運びが大変にも思いますが、APS-C機には軽量でも高性能な機種が少なくありませんので、それらから選べばフルサイズ機1台持つのと大差ないとも言えます。
たとえばフルサイズのNikon D3はカタログスペックで1,240gですが、APS-CのD90なら620g。
D90が2台でちょうどD3の1台分となります。
価格にしたってD90を2台買う方がD3を買うよりもはるかに安価(D700よりも安いです)。

肝心の写りに関しても、D90に単焦点レンズをつけたものとD3にズームレンズをつけたものとではいちがいにD3の方が上とも言い切れません。
フルサイズ機とAPS-C機の違いでいちばんわかりやすいボケ量(たいていフルサイズの方がぼける)にしても、ズームではF2.8がいちばん明るい(ぼける)レンズなのに対して、単焦点ならF1.8クラス。
じゅうぶん渡り合えます。

何より撮影時にはAPS-C機1台分と単焦点レンズ1本分の重さしかないのですから、ハンドリングはフルサイズ機よりも容易。
AFセンサーの構造上、フルサイズよりもAF可能範囲が広いのも利点のひとつかもしれません。

カメラとしてのレスポンスやフィーリングは高級機であるフルサイズ機の方が上でしょうが、明らかな難点はそれくらいしか見あたりません。

実際にこうしたシステムを組むとなると当然APS-Cタイプのカメラが2台必要になるわけですが、すでに2台以上お持ちの方の場合、それをそのままお使いになればよろしいです。
新たに追加、もしくは刷新なさる場合は、できれば軽量でAF測距点が多く、RAWの連続撮影枚数が多い機種が好適ですね。
具体的にはCanon EOS Kiss Digital X(<X2よりRAWの連続撮影枚数が多い。旧製品だから1台¥35,000という破格値なのも良)、Nikon D90(<D40/D60の方が軽量ですがAF測距点が少ない。高感度に強く連写もそれなりに速いのもポイント高し)あたりが個人的にはお奨め。

カメコさん的にはフルサイズ機も良いですが、こういうのもよいんじゃないかなー、と思いますよ。
特にカメラをすでに複数お持ちの方はご一考いただければと。
| nasuhiko | 00:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
イメージの広がるお酒
 
上の写真はズブロッカというポーランドのお酒です。
ウォッカの一種で、アルコール度数が40%もある強いお酒なのですね。

このお酒が普通のウォッカと異なるのは、バイソングラスという薬草が入ってることですね(上の写真だと見づらいかな?)。
この草はその名の通り野牛(バイソン)が好んで食べることからその名がついたとか(まぁ「ズブロッカ草」というそのまんまな呼び名もあるようですが)。

ウォッカは蒸留後に丹念に濾過されることから無色透明な液体であることが一般的ですが、ズブロッカの場合はバイソングラスの成分が溶け込んで薄い黄緑色に鳴っているのが特徴です。
ただバイソングラスがもたらす効用の第一は、何より独特の芳香にあると思いますね。
Wikipediaの記述にもありますが、まるで桜餅のような香りがするのですよ、このお酒。
どこか甘いような、華やいだような香りです。

ウォッカと言えばロシアや東欧といった寒い地方のお酒。
ですから日本で飲むにも寒い時分の方が気分が出るというもの。
まぁ夏場に飲んでも味は変わらないんですけどねw
自分的にはちょうど今頃、1〜2月くらいがいちばん適したシーズンのように思います。
雪見酒といった典雅な飲み方には不向きかもしれませんが、雪の降った次の日とかには最適なんじゃないでしょうか。

飲み方のコツは、可能な限り冷やして飲むこと。
ご家庭なら冷凍庫でキリキリに冷やしておくことをお奨めします。
アルコール度数が高いので凍ったりしませんからね。

それを小振りのグラス(これも冷やしておくと良いです)にとっとっと注ぐ。
冷やしたことで液体に粘りのようなものが出てくるのか、とろっとした感じになります。
それを一息にきゅっと口に放り込み、喉に滑り落とす。
最初に冷たさがきて、次いで胃の方からじんわりと暖かさが登ってきます。
ついで、すでに申したような独特の香りが鼻に抜けるのですね。
日本人ならこの匂い、春を思い起こさずにはいられません。
一足先に春の訪れを予感するわけです。

ただ唯一の難点はおつまみですね。
ウォッカの肴と言えばキャビアが有名ですが、普通にほいほい食べれるものではありませんw
チーズも何か違うし、同じ魚介類だからといってお刺身というのも……。
そういうわけで自分的暫定おつまみは餃子にしております。

ウォッカのおつまみに餃子!?とお思いになる方が多いと思いますが、これがなぜかそれなりに合うのですね。
茹で餃子が良いですけど、普通の焼き餃子でもOK。
考えてみればロシアと中国は隣接してるわけで、国境付近(イメージ的にはモンゴルとか)ではたぶんロシア料理と中華料理の混合みたいなものが食べられているはず。
たぶんロシアのお酒に中国の食べ物という組み合わせもあり得るはず。
そう思えばあながちおかしな組み合わせでもないでしょう?(このあたりの理論、しっかりしてるよな?)

ズブロッカをあおって餃子をかじっているうちに、いつしか日本の春の情景からユーラシア大陸を馬で駆ける人々が想像されてまいります。
……これってただ酔っぱらってるだけかもしれませんねw
| nasuhiko | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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